2020年12月06日

村八分

 偶然に映画『村八分』を見る機会があった。静岡県での出来事を題材にしているということで大いに興味を持った。ほぼ映画は実話の通りらしく、脚本は新藤兼人氏。現在の富士宮市にあたる上野村で昭和27年以前から選挙での組織的替え玉投票が行われていて、隣組の組長が家々を回り入場券を棄権するなら代わりに行くと半強制的に回収したりして集め、棄権防止の名の下にこれらの入場券で村の有力者がグルになって都合良く投票していた。選挙管理委員は見て見ぬ振り、村民も沈黙し疑念を表に出すことはなく日常化していた。これに憤りを感じていた高校二年生の女子学生が新聞に告発、これが記事になり全国的話題となり、事件関係者が処罰される。しかし、その後、この村の非難の矛先は、この高校生の家に向けられ、誰も以前のように農耕馬を貸してくれたり、醤油を売らなくなったり嫌がらせを受ける。挨拶しても無視され、友人や親戚も自分たちが村八分にあわないように同調する。勿論村人が総出で手伝う田植えも出来ず生活もままならなくなる。妹もいじめを受け、本人も学校から注意を受け、奨学金を止める動きもあり、家庭内でも父親から罵られ、妹でさえも一時は姉ちゃんが悪いと崩壊しそうになる。
 映画は、この先、母の支えや証言してくれた人のわずかな勇気から次第に共感する同じ学校の同級生たち、教師、新聞記者が立ち上がり、世論を動かす。潜在的に押さえれていた村人まで農作業を手伝いに来てくれるようになり、美しい富士山を背景に女子学生の笑顔のハッピーエンドで終わる。今でも各組織、個人に当てはまるパターンで昔だからの事ではない。しかし、やはり希な展開であったがために映画の題材となったのでしょうし、特に今では共感して学校全体で議論することはなさそうで立ち上がって援助してくれる人も少なく、また圧力をかける側もこの映画のように保たれている一線を越えていくらでもやってくるだろう。
スクリーンショット 2020-12-06 20.46.41.png
各家々を回って、選挙に行けない人から選挙の入場券を集めて行くところ
スクリーンショット 2020-12-06 20.47.54.png
繰り返し何回も同じ人が投票を頼まれているところ
スクリーンショット 2020-12-06 20.49.22.png
新聞記者が違法選挙を村人に尋ねても全く知らないというのみで口をつぐむ
スクリーンショット 2020-12-06 20.38.54.png
校長から咎められ、正義よりも周囲に同調することがこの世の習わしと説教される
スクリーンショット 2020-12-06 20.41.09.png
家族の中でも分裂の始まり。母親は理解者であるが、父親はとんでもないことをしてくれたと思っている。
 さて、全く話は代わって猫帽子。耳の部分に穴が空いている。
IMG_6911.jpeg
 まずはパペットのポッサムにかぶせてみるとなかなかお似合い、かわいらしくなる。スココにトライしてみる予定。多分怒ってパンチを浴びせてやらせないでしょうけれど。
IMG_6909.jpeg

posted by すここ at 11:13| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: