


開業後まだ周辺に人家施設のない頃、野原の空き地が広がっていてた。夜、ケーン、ケーンと鳴く声は初めてで一体何だろうと最初は思っていた。クリニックの裏によく来ていて、ミミズや植物の実でも食料としていたのか、人に気づくと裏の木や草陰に身を隠し、ギリギリ近くなると突然バサバサッと舞い上がって急上昇して逃げていった。あの桃太郎に出てくる
キジが目の前に現れて昔話がとても身近なものになった。車の運転中に道路を横断するキジを見た人に聞いたが、こちらを横目で見て余裕を持って歩いていったそうなので気が強く人間との駆け引きが上手なのかもしれない。だから桃太郎の子分として仕えれば役に立つと見做して作者が登場させた理由のひとつかなと想像した。その後、瀬戸内海に面した岡山県に立ち寄ったとき朝このケーンケーンを聞いた。なお、本日の朝見たキジは再度入り口に戻って来たのでもう訪れてくれないかもしれないが、きじの餌を撒いておいた。
写真は、クリニックの裏に訪れたきじの雄と雌。

雄のアップ。一寸ぼけていてすみません。
