2020年05月31日

収穫

 生家は、代々農家で裏にはすぐに山。もう既に農業はやっていなかったが、子供の頃は勝手に生えてくる春の蕗、タケノコ、木イチゴ、柿をなど取って食べるのが楽しみであった。近所の小川に行けば、どじょうがいて、これも食用とした。このため、以前から実がなり蝉の鳴く山林と畑と鮎の泳ぐ川やバイオトープのような昆虫・水生生物の棲む池のある家で自給自足の生活が夢であったが、現実はそんなものかなうはずがない。
 可睡の杜に来てささやかにニンジン、プチトマト、キュウリ、なすなどわずかな仕事の合間に植えてみたが、時間がなくて今までは中途半端。昨年引っ越したので今度は、庭をパワッシャベルで掘削しておいてもらって腐葉土、堆肥、牛糞を下地に、表面は土太郎を投入し、家庭菜園に備えた。4月になり、レタス、きゅうり、なす、プチトマト、かぼちゃ、ピーマン、オクラ、九条ねぎ、下仁田ねぎ、パクチー、カモミール、パセリ、青じそ、赤じそを植えてみた。レタスは、『シスコ』という品種でうちの愛猫スココと多少紛らわしい。キュウリは『夏涼み』。いずれも容易に栽培できておいしいポピュラーな品種。水やりこそ毎日欠かさなかったが、追肥なし、無農薬のばかちょんぐうたら菜園。それでも品種改良のおかげで立派なレタスとキュウリができた(写真)。
 早速、レタスはサラダにするつもりで何とか泥を洗い流して、包丁でいつもの要領で真っ二つ、更に半分に切断したら、何だか粘つきのある小さな物、黒い点状のものが出てきて葉っぱも一部茶色い。これはどうもナメクジで知らないでナメクジを輪切りにしていた。黒い物はその糞、茶色い物は分泌物のせいらしい。仕方がないので一枚ずつはがしてナメクジを確認して洗ってパックに納め、冷蔵庫に入れ翌朝食べると店頭の売り物レタスにちっとも負けない。夏涼みもやや水っぽいがみずみずしい。なんといっても無農薬で安心、安全と嬉しがっているところへ『きゃーやだー。何これー。』と2階からやってきた年齢不相応な奥さんの金切り声。見ると前日、洗った時に丸ごと無傷のナメクジが息を吹き返し台所で徘徊。『ちゃんと片付けてくれないと困るのよ。泥はつくし、もー。』とおかんむり。蜂、くも、ムカデやゴキブリには寛大なのにナメクジと人間には厳しいんだとぶつぶつ・・・・心の中でつぶやく。その後レタスの種を買って種まき、本日はメロンにスイカとうまくできるか分からないが、198円の元手で3000円の実がなるのではないかという甘い下心で植えて楽しみを増やしておいた。
 菜園の概観、無秩序という感じ、野菜は雑草のよう
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 取れたてのレタスとキュウリ、大きさも市販のものに引けを取らない
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2020年05月30日

大食いのロミオ

 先日の食べ物をあげたロミオ、毎朝訪問時間が早くなり、以前は8時以降であったのが、今日は6時過ぎには車の下でコンクリートの上に箱座りして待機。こちらの姿が見えると窓際や戸の近くにやってきて存在をアピール。朝忙しいときにやってきても殊勝にもおとなしく待っているのでつい何かあげてしまう。しかし、こいつは大食漢、モンプチなんてやっていたら5パック食っても足りない様子でこんな金食い虫とはとてもやっていられない。このためイオンで4個188円のたくさん入った一番安くてボリュームのある猫缶を買ってきて面倒だが、缶切りで開けてこれを主食にしてもらい、更にもう一品か二品を少し足して差し出している。
 本日土曜日は、昼間にクリニックの駐車場でロミオに見つかってしまい、こちらに向かって猛進。人が食い物に見えるらしい。でもどう見ても飼い猫に見えるのだが、一体食糧事情はどうなっているのやら。それでも憎めないやつなので毎朝準備してロミオ様に朝食を食べていただいている。
 台所の人のいる方にまわっていい顔しているところ
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 この日のロミオ弁当。猫缶の内容にスココの残りとカリポリを加え大盛り。
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 食べっぷりのすごいロミオ。撫でても無頓着。
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2020年05月27日

映画『私の中のあなた』

 私の命はオーダーメイド、姉を救うために生まれたとの見出しの付いている『私の中のあなた』という2009年公開のアメリカ映画をIVFと関係があるのかと思って見た。このままでは死ぬ運命の白血病で苦しむ姉ケイトを救うためにテクノロジーを駆使して体外受精で臓器移植の出来る抗原を持って作られ生まれてきた11才の妹アナが主人公。原作の小説とは結末は異なるそうだ。従って実際には、生まれた過程については説明が語られた程度。
 アナはケイトのために何回も苦しい骨髄移植を強いられて傷ついているが、おしもの世話をするなどなかよしで面倒もよくみてきた。勿論ケイトは、余命幾ばくもないとの医者の非情の宣告、抗癌剤治療や出血傾向に苦しみ、脱毛し世間の偏見にさらされ、次第に衰弱し忍び寄る死の影。その中で希望の光がともし始めた同じ病の恋人とのはかない恋、何故自分がこんな運命にと生きることへの自問、自責。そして、自分の弁護士としての人生を捨て、すべてをケイトのために必死に捧げ、長男ジェシーもほったらかし、アナには臓器移植をして当然と思い込んで走り続ける母サラを中心に物語は展開。
 ついに延命のためにケイトに最後の手段となった腎移植をアナは拒否し、裁判所に両親を訴えるという手段に及ぶ。家族の絆にひび割れがする。しかし、実は死を願う姉ケイトの心を尊重しての行動であったことがわかり、姉は静かに永眠するが、バラバラになりかけた家族の絆は強まった。
 映画の冒頭で学会で見るような卵子や精子の映像が流れ、同じ臓器移植がキーワードのカズオイシグロの『私を離さないで』のような閉塞感の漂う救いようのない移植するために作られたクローン人間のお話のような内容の始まりかと思っていたら、そうではなく映画としての優れた出来映えに思わず見入ってしまった。様々なテーマが盛り込まれていて、生命倫理に関わる子作りに始まり、生体臓器移植の是非、急性前骨髄性白血病の病像、子供の主張権利は何才からみとめられるのか、苦しい副作用を持つ抗癌剤治療と周囲の無理解や偏見、限られ与えられた命の生き様、家族のあり方や犠牲、そして家族の絆と盛り沢山である。ケイトの恋人のキスでも抗癌剤の味がするといった気の利いたセリフ、出血斑の出現したケイトのメーク、そしてその笑顔も素晴らしく、子役たちは完璧の演技。アナの弁護士が癲癇を予知するイヌをいつも同伴しているエピソードなどすべての人物像を際立たせている。背景も美しく仕上げている。
 しかし、メディカルな仕事にいながら、不届きなことにこれらのテーマを掘ってみようという気はしてこない。それは、楽しいことではないので横着な自分にはとてもエネルギーのいることであり、また映画であるので当たり前ではあるが、実際には出来すぎで計算し尽くされた作品であるがために既にこれらの正解のないテーマ、特に家族の絆についてはこれ以上ない綺麗な模範演技を示されたような気になるからなのでしょう。暗部についてはさらりと流して、エンターテインメント要素のある、いかにも力と合理性を感じさせるアメリカ映画らしい。いずれにしろ根底に必要なことは、その人にどこまで共感できるかということなのでしょう。今回はとりとめのない映画の紹介と感想文になってしまいました。
 このケイトの笑顔の演技素晴らしい。左は母親。
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 完璧な子役たち。左が主人公アナ。スクリーンショット 2020-05-27 0.25.39.png
 子供と同一化し頭を丸める母
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 わずかな至福のかつらをかぶったケイトと間もなく死ぬ運命の恋人
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 母から臓器移植の拒否をなじられるアナ
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 自分を責めるケイト
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 死期の近づくケイトと兄弟の絆
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posted by すここ at 22:43| Comment(0) | 日記